2017/09/17

現役ウェブライターが解説!初心者ライターから抜け出すための文章術とは?

ご機嫌いかがですか。Webライターの近藤フミヤ(@yadomin_)です。

ライターとして活動を始めたばかりの頃は、「原稿を書く」ことに多大なエネルギーを費やしていました。もちろん、今でもライティングはエネルギーを使う仕事と割り切っています。

しかし、初心者ライターから抜け出すには、1記事を書くたびに疲れ切ってしまう状態から脱却しなくてはなりません。そこで、本記事では「原稿が比較的スラスラ書けるようになる」、初心者ライターから抜け出すための体系的なノウハウをお伝えしていきます。

体系的な文章術は「迷い」を消す

てにをはの使い分け、接続詞の使い方など、文章には「定石」がありますが、極端にいえば明確な決まりはありません。もちろん、メディアによっては執筆レギュレーションが明確に定められていますが、それも単なる「ローカルルール」に過ぎません。

そのため、執筆ノウハウを記した本には、「体系的な文章術は必要ない」とバッサリ斬っているものも見受けられます。それはそれで間違いではないのですが、万人がスラスラと文章を書くためには、少なくとも道標のようなものは必要でしょう。筆者はそう考えています。

そこで、「考えながら書く」ために必要な「読む力」「構成力」「書き方」の3つに絞って、今回は解説をはじめていきましょう。

常に興味を持ちながら原稿を完成させていく

本記事は「文章術」をレクチャーする記事ではありますが、まず、大事なモチベーションキープの話をしましょう。原稿執筆が飽きないコツは、「自分の書いている文章に『疑問』を与える」こと。自分自身が書いているものに興味が持てなければ、モチベーションは次第に低下してしまいます。

「○○はどういう概要なんだろう?」「つまり、結論はどういうことなんだろう?」と、これから書くことに興味を持ち、疑問を与えましょう。自分から調べ、書けるようになる、ライティングが楽しくなっていくコツは、ここにあります。

では、上記のマインドを踏まえたうえで、白紙から原稿を書いていく流れを汲みつつ、筆者が心がけている文章術をお伝えしていきましょう。

1.インプットをないがしろにしない「読む力」

まず、「インプット」の話から。知識や情報を仕入れ、まとめていく作業である「インプット」は、原稿執筆において非常に重要なプロセスです。当然ですが、知識がなければ原稿は書けません。

このインプットの質を高めるコツは、「情報の背景を知ろうとする」姿勢を持つことです。情報や知識は、必ず価値を持つに至った背景があります。なぜそうなったのか、なぜこのデータになったのか。前述した「疑問を持つ」ことに繋がりますが、インプットの際は、手に入れる情報に興味を持ち続けましょう。

このバックグラウンドも加味した情報のアウトプットをするかしないかで、情報の密度に大きな差が出てきます。インプットの際は意識してみるとよいでしょう。

それでは、このインプットで得た情報をもとに「構成づくり」に移ります。

2.記事の方向性をブラさない「構成づくり」

構成は、いわば原稿の設計図です。この設計図をつくらずに執筆を始めるのは、何も持たずに未開の荒野を彷徨うようなものですから、よほど自身のある記事以外ではおすすめできない方法です。

この構成づくりも、体系的なプロセスを踏んでいけば、労せずに身につけられる技術です。筆者のやり方を軸に、順を追って紹介していきましょう。

1.どういう人に向けた記事か?どういう疑問や矛盾を解決する記事なのか?記事の概要やターゲットを明らかにする
2.概要に沿って、読者に向けたリード文(疑問や矛盾)と、ゴールとなる記事の結論を書く
3.疑問から結論へ導く根拠の部分を構成する
4.構成の中で、知っている情報をまとめて見出しの下に書いていく
5.まとめ終わったら、足りていない情報が明らかになるので箇条書きでピックアップ
6.足りない情報を、調べたり取材しながら埋めていく
7.見出しの下に書いた情報を、記事の形になるように順番を整理
8.構成完成、あとは記事になるように清書、推敲するだけ

ざっくりと説明すると、まず「記事の方向性・ターゲット」を明らかにしたあと、「何の疑問を解決、何の提案をする記事か」を定めます。続いて、まず書けそうな情報を頭の中からメモに書き出し「足りていない情報」「自分の中の疑問点」をまとめます。

そこまで完了したら、インプット作業を挟み、足りていない情報を埋めていきます。ここは思いついた順に箇条書きをする程度で構いません。そうして情報をまとめたら、初めて設計図としての「構成」を組み上げていくのです。ここまできたら、方向性のしっかりした良い構成が作れるようになっているでしょう。

このようにして、体系的な構成のつくり方を覚えていけば、記事を書く作業がルーチンワーク化でき、あまりモチベーションにも左右されなくなります。まず、この構成づくりをしっかり覚えていきましょう。

それでは、実際に構成を作り終わったあと、どのように記事を書いていくかを続いて説明していきます。

3.結論を最初に、副次的な内容はあとから書く「論文的書き方」

前述した構成づくりと繋がりますが、文章は「論文の書き方」を覚えることで、飛躍的に書きやすさが向上します。なぜなら、論文は、「問題を明確にし、主張を述べ、それを合理的根拠で補強する」、いわば文章の基本となる設計を持つものであるためです。

たとえ随筆・エッセイ的な文章であっても、根底にはキチンと論文としての構造が存在しています。主観的事実が多く含まれた文章であっても、「人に読ませる」ものである以上、納得させるための「結論」、そこに至るまでの「過程」はなくてはならないものだからです。

コツとしては、まず結論、またはもっとも重要な主張を持ってくるように心がけましょう。記事中で一番読んでもらいたい部分を真っ先に書くのです。残りの文章はその主張を補完する形で、データを参照したり、過程を書いたり、『なぜその結論に至ったのか』という点を余すことなく噛み砕いて伝えていきます。

また、読者からツッコミが来ることも想定してください。一通り書き終わったら、読み返しながら「どうしてこうなるんだ?」と、自分が一人目の読者になったかのような気持ちでツッコミを投げかけます。さまざまな方向からのツッコミに対して正しく応えられている文章は、いい文章です。多角的に疑問視しつつ、自分の構成を確認していきましょう。

4. リード文は最後に書く「つかみの重要さ」

文章のツカミである「リード文」。この部分を最初に書こうとして、つまづいているライターさんを非常に多く見かけます。確かに冒頭の一文ですから、最初に書くべきかのように見えてしまうのですが、筆者はリード文を必ず最後、あるいは文章の構成がほぼ決まった段階で書きます。

なぜなら。リード文は「この記事で伝えたいこと」「何が書いてあるのか」「どこに向けた記事なのか」という情報を予め伝える役割を担っているためです。そこがハッキリしていない段階で書くべきものではありません。

文章に100点はない。下手でも良いから書くことを楽しもう

最後にまたマインドの話になってしまいますが、原稿に100点はありません。別の視点を持ったプロの編集者に委ねることも重要です。私も信頼できる編集者さん相手には、推敲に時間をかけすぎることなく原稿をお渡しすることが多いです。

ですから、あまりうまい文章を書こうとしなくてもかまいません。まずは、自分の考えをまとめることにひたすらリソースを費やしてください。

それでも、文章構成に詰まってしまう多くの原因は、自分の中で書きたいことが定まっていない、頭の中にあるものが言語化できていない、などの理由が考えられます。文章は常に考えながら書くものですから、詰まってしまった時は、構成を見直し、自分の頭の中を整理しながら一息ついてみてください。


近藤 フミヤ

金融/ガジェット/ゲーム/ライフスタイルライターを自称する、ゲーム脳の24歳です。要するに何でも書く男。アメリカ語が苦手なことに定評があります。 / 生涯ゲームを楽しむ姿勢を応援するblog『ゲーマーズ畑。』運営中▶http://yado.wp-x.jp