2017/08/07

フリーランスには欠かせない「源泉徴収」の具体的な手順について

突然ですが「源泉徴収」について詳しく知っていますか?
サラリーマンで会社に努めている人であれば、毎年1月に渡される源泉徴収票があるだけで、あまりどのようなものか考えたことがないかもしれません。
しかしフリーランスとなれば自ら確定申告などをしなければいけないため、源泉徴収に関する知識は必須です。

そこで源泉徴収の概要や扱い方についてまとめました。
たしかに手間ではあるのですが、年末調整で払いすぎていた税金が戻ってくるという大きなメリットもあります。
ぜひ正しい知識を身につけて支払う税金を少なくしましょう!

源泉徴収とは?

労働して収入を得ている人は、その額に応じて「所得税」を国に納めなければなりません。
しかしどこかの会社に所属して給料としてお金を得ている人は、所得税などの各種税金を天引きされた状態で受け取ることが普通です。

このように納税の義務がある人以外の第三者が、あらかじめ所得税を徴収して国に納める仕組みを源泉徴収といいます。
このときどれだけの額が徴収されて支払われたのかを明確に記載した書類が源泉徴収票になります。

しかしこの源泉徴収の額は、必ずしもその人が支払うべき税額と一致するわけではありません。
場合によってはこの源泉徴収された額が多く、確定申告などの時に超過した分のお金が還ってくることがあります。
これを還付金といいます。

フリーランスの源泉徴収

会社に所属していないフリーランスであっても、源泉徴収は関係のない内容ではありません。
フリーランスであれば会社からの給料ではなく、クライアントからの報酬という形でお金を得ていることが多いはずです。

仕事の内容にもよるのですが、その単発ごとの仕事でも源泉徴収がされていて、クライアントが納税してくれていることもあります。
それを知らずにいると損することがあります。
例えば源泉徴収で7万円があらかじめ納められているにも拘わらず、収入から所得税が9万円だからと納めてしまうとその額ぶん余計に支払ってしまうことになります。

そのため源泉徴収は基本的には支払う側の義務ですが、フリーランスとしてお金を受け取る側でもしっかりと理解しておく必要があります。

源泉徴収にはどのようなものが対象になるのか?

源泉徴収の対象になる報酬は以下のようになります。
以下の内容で報酬を得ているフリーランスなどは、源泉徴収されている可能性もあるのでクライアントとよく確認しておく必要があります。

  • 原稿料や講演料など
  • 弁護士、公認会計士、司法書士等の特定の資格を持つ人などに支払う報酬・料金
  • 社会保険診療報酬支払基金が支払う診療報酬
  • プロ野球選手、プロサッカーの選手、プロテニスの選手、モデルや外交員などに支払う報酬・料金
  • 芸能人や芸能プロダクションを営む個人に支払う報酬・料金
  • ホテル、旅館などで行われる宴会等において、客に対して接待等を行うことを業務とするいわゆるバンケットホステス・コンパニオンやバー、キャバレーなどに勤めるホステスなどに支払う報酬・料金
  • プロ野球選手の契約金など、役務の提供を約することにより一時に支払う契約金
  • 広告宣伝のための賞金や馬主に支払う競馬の賞金

国税庁HPより引用

とくにデザインなどはどこからどこまでが対象になるのかわかりにくい部分もあるため、注意してください。

源泉徴収額の計算式

計算式は以下のとてもシンプルなものになります。

  • 報酬が100万円以下の場合・・・支払金額×10.21%=源泉徴収額
  • 報酬が100万円以上の場合・・・支払金額×20.42%=源泉徴収額

仕事の報酬が100万円を越えるか否かによって、税率が変わります。
この額がプロジェクトごとに発生します。

フリーランスが源泉徴収において気にしておいた方が良い点

フリーランスは特定の会社のみからお給料をもらい続ける会社員と異なり、プロジェクトごとにクライアントは変わります。
またプロジェクトごとに請求も別になりますし、クライアントによってしっかりとした源泉徴収書を作ってくれることもあれば、単に請求書だけが送られてくることもあります。

正直なところ手間ですが、源泉徴収をどう扱うかはしっかりと確認しておきましょう。
また源泉徴収額は基本的には消費税を含めた額を支払金額として扱います。
フリーランスとして仕事を受注してお金を受け取る側としては、報酬に加えて消費税も請求しなければなりません。
報酬に消費税が込になるのか別になるのかは、お客さんとはっきりさせておくとトラブルが起きにくいです。

還付金を受け取るために必要なこと

源泉徴収であらかじめ納められてしまっている金額には、経費などの課税対象外となる金額が含まれていることもあります。
そのため源泉徴収額が実際の課税料金を上回っている場合もあります。

その差額は還付金として戻されるのですが、それを受けるためには自分で確定申告を行う必要があります。
源泉徴収書などをもとに申告書にいくら源泉徴収として納めたかを記載します。
もし申告しそびれてしまっても、5年まではさかのぼって申告できます。

まとめ

フリーランスでも深く関係がある「源泉徴収」について、その概要やフリーランスとの関係、また会社員とは異なりどのような点に意識をおいておいた方が良いのか、実際にどう処理すればよいのかについて説明しました

サラリーマンからフリーランスになった人はあまり知識がなく、つまずきがちな点かもしれません。
また様々なところから報酬を得ることも多いため、煩雑にもなってしまいがちです。
しかし、わからないからといって放置してしまうと、思わぬ損になってしまう可能性もあります。
大切なお金のことになるので、しっかりと把握しておいてください。


山田穂高

カウンセリングをしながらお客さんに合ったハーブを提供するお店「さなぎハーブ」を運営しています。ライターとしても活動中。禅を中心とした心のことも勉強しています。 田舎フリーランス養成講座第9期生